晴れの国 blog

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新元号『令和』ゆかりの坂本八幡宮に行ってみた(その4) -太宰府天満宮-

太宰府天満宮

本八幡宮の訪問で、第一の目的は達成しました。しかしせっかくここまで来たのでまだ行ったことのない有名な太宰府天満宮に行ってみることにします。普通であれば電車の駅に戻って電車で行くのでしょうが、もらったパンフレットを見ると歩いていけない距離でもないことがわかります。駅に戻るにしても15分くらいかかるし周辺には遺跡や神社仏閣など見るものもあるようです。そこでそれらを見ながら歩いていくことを選択します。

(中略)

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太宰府天満宮参道

いよいよ太宰府天満宮です。先ほどの政庁跡や坂本八幡宮と違い、駐車場に何台もの大型バスが出入りしており平日だというのに参道は観光客であふれています。聞こえてくる言葉に中国語・韓国語が多いのは最近の国内有名観光地と同様ですね。

名物の梅ヶ枝餅をいただいて境内へと足を進めます。

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太宰府天満宮楼門


京都や奈良とは違う寺社の姿がそこにありました。鮮やかに彩色された門や建物。

 

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太宰府天満宮

菅原道真をまつった学問の神様というくらいの知識しかありませんが、建物はきっと当時の中国の影響を濃く受けているのでしょう。ずっと昔、長崎を訪れた時の印象と似たものを感じます。
しかし学問の神様の同じ境内と言ってもいいすぐそばに遊園地があるのはびっくりしました。だざいふ遊園地。

 

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だざいふ遊園地入り口

九州国立博物館

一通り散策し、ここでもう一つ見逃してはならないものがありました。
九州国立博物館です。国立です。事前の知識全くなく訪れました。先ほどの遊園地入り口のすぐ横に建物がいきなりあるなと思って入ってみると違いました。それは博物館ではなく博物館に通じる通路となっている巨大なエスカレーターを収めた建物でした。博物館は丘の上にあるらしくエスカレータ2機を乗り継ぎさらに空港などでよくある歩道状に平面を移動するエスカレータ?で長い距離を移動します。この仕掛けがすごかった。

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九州国立博物館に通じるエスカレータ入り口

トンネルのような形状になっていて、その壁に光が映し出され順に色が変わっていく。博物館という古いものが展示されているであろう場所に行くのに、まるで宇宙船にでも乗り込むような光の演出です。いったいどれだけお金をかけているんだろうと思いました。

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エスカレータ館内光の演出

しかし驚くのはまだ早かった。そのエスカレータの館?を抜けて目の前に現れたのは、今度こそ間違いなく博物館本体の建物です。その圧倒的スケール。おそらく元の地形を利用して山の斜面に覆いかぶさるように建てられた巨大な建物です。外観は博物館というイメージからは遠い近代的な感じです。

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九州国立博物館外観

中に入ると広いエントランスホールになっています。天井が非常に高く、どうやら通常の展示室は4階にあるようです。おそらく、山の斜面に建てられた建物のため、上に登るエスカレータの部分から屋根を最上階の天井に近い高さまで立ち上げているため下から見ると非常に高い天井となっていると思われます。

 

いわゆる常設展のテーマは文化交流展示室となっており、一般的な土器や石器の時代から順次外国とのかかわりなどを示す資料などが時代を追って展示されていました。
時期時期にテーマを設けた特別展が開かれているようですが、この日は準備中で開催されていませんでした。
じっくり見ると何時間もかかりそうなので割とさらっと見学したこともあり、展示物の文化的芸術的価値はよくわかりません。トピックとしては「令和」の引用元の万葉集の例の部分の展示もありました。

それにしても建物の圧倒的スケール、また人員の配置に「国立」を感じました。貴重な資料を守る意味で監視員や学芸員の相応の配置は必要なのでしょうが民間でこの入場料では到底無理だなと感じました。

天井をよく見ると、構造を支える鉄骨のほかにそれに沿うように木材らしきものが見えます。おそらく本当に木材で構造を支えるのは強度的に無理があるため、イメージを近づけるための意味合いだと思うのですが、本当の木材なのか近くの係員に聞いてみました。そうすると間伐材を使用しており全部で4000本ほどと答えてくれました。

これを無駄遣いと考える人もいるでしょう。私的には既に建物のスケールに圧倒されているので、そこだけ取り上げてもという感じでした。たくさんの寄付もされていることですし、設立の経緯など知らないで安易に「無駄使い」と決めつけるようなことはしないでおきましょう。


とにもかくにもこれで坂本八幡宮と太宰府天満宮を巡る旅は終わりとなりました。

 

お付き合いいただいた方、ありがとうございました。