2020年問題
ガラケーに2020年問題があるという記事を読んだ。
2020年になった途端に日付表示ができなくなり、それに伴ってアラーム等が使えなくなるという事だ。ただしすべてのガラケーがそうなるわけではなく、特定の会社の特定の機種で発生する。
原因は単純で、ガラケーはカレンダーを内部に記憶していてそれを順繰りに表示するだけで、その記憶しているカレンダーが2019年12月までしかないという事らしい。つまりはガラケーがどこまでカレンダーを持っているかで命運が別れるという事だ。中には2015年までしかもっていない機種もあって、既に5年前に事実上死亡していたそうだ。
さて、こうなると自分の機種は大丈夫かなと心配になる。とりあえず待ち受け画面を見るとちゃんと2020年を表示しているのでとりあえず大丈夫そうだ。次に調べるのは、ではいつまで使えるか(カレンダーを持っているか)である。
カレンダー画面を表示して順にめくって?いくこと数分。2030年12月の次が1900年1月となった。つまり自分のガラケーは2030年の12月31日までは使えそうだという事が分かった。
因みにいつ購入したものか調べてみると2009年であった。発売時期もそう変わらないはずで、そうすると先約20年しかカレンダーを持っていなかったことになるのだがこれは設計思想として十分なのだろうか。いわんや2019年までしか持っていない機種はいつ発売されたものなのだろうか。2000年問題というのは年号を下2桁で管理していたために起きた問題で、これは初期のコンピュータのメモリ容量上の制約や処理速度の問題である意味仕方ない部分もあった。しかし2000年を超えて製造された機種でメモリも豊富にあると思われる現代においてたった20年しか使用を想定しない設計というのはいかがなものか、2000年問題に学んでいないのではないかと筆者は思うわけである。(携帯電話は単体のプログラムではなく電気製品としての寿命も絡んでくるから、単純に比較するなという意見はあるかもしれないが。)
とはいえ、このガラケー、既にバッテリーの持ちが極端に悪くなっており、同等バッテリーも手に入らない様である。2031年を迎える前にバッテリーが死亡するのは目に見えている。それよりもそもそもこのガラケーに対応した通信方式は生き残るのだろうか。しかしバッテリーさえ生きていれば、最低限アラーム装置や簡易カメラとしては使えるはずで、変な愛着はないもののなんだかなあという気がするのである。
だが、もっと深刻なのはその2031年を迎える前に筆者の寿命が尽きないかという事である。
※念のため、筆者は一応平均寿命的には2031年でも十分に余裕があることを記しておく。
また、筆者は、別にガラケー信奉者ではないのでスマホも所有している。しかし電話をかけて通話するという点においてはガラケーの方が圧倒的に操作しやすいので通話にはガラケーを使用している。(契約上の問題もあるが本題とずれるのでここでは触れない)
※2022/11/28 追記
画面でお分かりの方いるだろうか。当該機種はSoftbankの3Gである。Softbankによれば、3G方式は2024年1月31日でサービス終了とのこと。どうやらカレンダー問題での寿命は迎えなくて済みそうである。どこに乗り換えるか、単純に契約終了か、あと1年余ゆっくり考えよう。Softbankの乗り換えプログラムに期待してるんですけどね。