晴れの国 blog

ブログ名は筆者の居住地に関連します。記事内容に関連するものではありません。

トラベラーズチェックを換金した話

トラベラーズチェックというものをご存じだろうか。

若い人はご存じないかもしれない。ご存じの方にはいまさらになるが、簡単に言うと海外で使える定額の小切手みたいなもので、盗難に対する補償があるとか、現金よりも交換レートがいいということで、かつては海外旅行に行く場合には持っていくのが当たり前のものだった。

最近探し物をしていて、ふと古いトラベラーズチェックが手元にあることに気が付いた。昔海外旅行に行く際に購入したもので、その使い残しである。有効期限もないことからまた海外旅行に行くときに使えばいいと思って持っていたが、海外旅行には何度か行ったものの、やや使い勝手が劣るため使うことなくしまっていたものだった。

トラベラーズチェック、複数枚あり、実は1990年発行

今後海外旅行にもそんなに行かないだろうし、行ってもわざわざ使う必要もないと思い、そういえば最近トラベラーズチェックって聞かないなと思って調べてみた。

 

すると、昨今はクレジットカードでの決済が一般化し、ニーズも減ってきたことから、もう何年も前からトラベラーズチェックの発行が停止されているとのこと。さらに悪いことに、昔は大きな銀行ならどこでも換金できたものが、換金できるところがどんどん無くなっているとのこと。

これは大変、下手したらただの紙切れになってしまう、ということで換金できる場所を探したところ、銀行なんかは全部だめで、怪しいところでは交換したくないしと思ったら、TRAVELEXという大手が換金しているとのこと。

でも大都市しかダメなんだろうなと思ったのですが、空港の両替所もここがやってるところが多いらしく、最寄り?の岡山空港でも交換できるとWEBにありました。

今は円安だし、もう買った時のレートは覚えていませんが、うまく行けば元が取れるのかなと淡い期待でいざ両替所へ。

岡山空港、別名桃太郎空港、一応国際線もある


結果は、がっかりの買取レートで買いたたかれて、えー、現金よりレートいいはずじゃないのという言葉はぐっと飲みこんで小金を手にして帰ってきたのでした。

購入した当時のレートを調べたら同じくらいのレートの様でした。同額貯金してたら、わずかでも利息ついたでしょうから、儲かったことにはなりませんが、紙くずにならなかっただけよしとしましょう。

交換計算書

もしも同じようにトラベラーズチェック持ってる人がいたら、紙くずにならないうちに換金したほうがいいですよ。

 

2020年問題

 ガラケーに2020年問題があるという記事を読んだ。

 2020年になった途端に日付表示ができなくなり、それに伴ってアラーム等が使えなくなるという事だ。ただしすべてのガラケーがそうなるわけではなく、特定の会社の特定の機種で発生する。

 原因は単純で、ガラケーはカレンダーを内部に記憶していてそれを順繰りに表示するだけで、その記憶しているカレンダーが2019年12月までしかないという事らしい。つまりはガラケーがどこまでカレンダーを持っているかで命運が別れるという事だ。中には2015年までしかもっていない機種もあって、既に5年前に事実上死亡していたそうだ。

 さて、こうなると自分の機種は大丈夫かなと心配になる。とりあえず待ち受け画面を見るとちゃんと2020年を表示しているのでとりあえず大丈夫そうだ。次に調べるのは、ではいつまで使えるか(カレンダーを持っているか)である。

カレンダー画面を表示して順にめくって?いくこと数分。2030年12月の次が1900年1月となった。つまり自分のガラケーは2030年の12月31日までは使えそうだという事が分かった。

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2030年12月を表示、祝日が対応しないのはまあ仕方ないところか

 因みにいつ購入したものか調べてみると2009年であった。発売時期もそう変わらないはずで、そうすると先約20年しかカレンダーを持っていなかったことになるのだがこれは設計思想として十分なのだろうか。いわんや2019年までしか持っていない機種はいつ発売されたものなのだろうか。2000年問題というのは年号を下2桁で管理していたために起きた問題で、これは初期のコンピュータのメモリ容量上の制約や処理速度の問題である意味仕方ない部分もあった。しかし2000年を超えて製造された機種でメモリも豊富にあると思われる現代においてたった20年しか使用を想定しない設計というのはいかがなものか、2000年問題に学んでいないのではないかと筆者は思うわけである。(携帯電話は単体のプログラムではなく電気製品としての寿命も絡んでくるから、単純に比較するなという意見はあるかもしれないが。)

 

 とはいえ、このガラケー、既にバッテリーの持ちが極端に悪くなっており、同等バッテリーも手に入らない様である。2031年を迎える前にバッテリーが死亡するのは目に見えている。それよりもそもそもこのガラケーに対応した通信方式は生き残るのだろうか。しかしバッテリーさえ生きていれば、最低限アラーム装置や簡易カメラとしては使えるはずで、変な愛着はないもののなんだかなあという気がするのである。

 

 だが、もっと深刻なのはその2031年を迎える前に筆者の寿命が尽きないかという事である。

 

 ※念のため、筆者は一応平均寿命的には2031年でも十分に余裕があることを記しておく。

  また、筆者は、別にガラケー信奉者ではないのでスマホも所有している。しかし電話をかけて通話するという点においてはガラケーの方が圧倒的に操作しやすいので通話にはガラケーを使用している。(契約上の問題もあるが本題とずれるのでここでは触れない)

 

※2022/11/28 追記

画面でお分かりの方いるだろうか。当該機種はSoftbankの3Gである。Softbankによれば、3G方式は2024年1月31日でサービス終了とのこと。どうやらカレンダー問題での寿命は迎えなくて済みそうである。どこに乗り換えるか、単純に契約終了か、あと1年余ゆっくり考えよう。Softbankの乗り換えプログラムに期待してるんですけどね。

お宝発見

年末ですね。皆さん大掃除やってますか?というわけで私もちょろちょろと片づけをやっておりました。

買い物のレシートやら領収書やらが大量に出てきまして、いや後で家計簿?につけようと思ってそのままのパターンです。

そんな中にこんなものが。

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よーく見てくださいね。何がお宝なのか。すぐわかった方は私の前の記事を読んでくださったか、若しくはマニアの方ですね。

 

そうです「在りし日の」宇高航路の乗船券です。今月その歴史に終止符(一応休止ですが)をうった、岡山の宇野と香川の高松を結ぶ宇高航路の往復乗船券(半券)です。もう手に入らないマニア垂涎ものです。(誇張率200%:当BLOG比(笑))

去年乗ってたんだなあ。

宇高航路最後の日

宇高航路とは、岡山県宇野港(玉野市)と香川県高松港を結ぶ航路のことである。

かつて瀬戸大橋がなかったときは、本州と四国を結ぶ最短航路として、いくつもの船会社が24時間ひっきりなしに運行し物流の大動脈を担っていました。しかし瀬戸大橋の開通と同時にJR(国鉄)の宇高連絡船が撤退。その後本州と四国が3橋時代となり、通行料がどんどん値下げされるとともに航路の利用者が減少。2012年には残っていた2社のうち1社が撤退し現四国フェリー1社のみが運航を続けてきました。そしてついにその四国フェリーも本日2019年12月15日をもって運航を休止すると発表。運航最後の日を迎えることとなりました。

 

この最後の日に現地宇野あるいは高松に行くことも考えていましたが、特別なセレモニーもなく淡々と最終運航になるということで、ちょっとこのところお疲れ気味の老体にムチ打つことはしないことにしました。

そのかわりに、先週高松に行った時の運航の様子をのせておきます。平日でしたので乗船者・車も割合少なかったです。自分は乗るだけの時間的余裕がなかったので見送る立場でした。

 

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四国フェリー しょうどしま丸

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切符売り場案内 Aの宇野行が消えてしまうのでしょうか

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宇野行 乗船中

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宇野行 車両乗船口を閉じる

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宇野行 出航

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宇野行 出航後のフェリー乗り場 案内看板から「宇野」の文字が消えるのでしょうか

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番外編 2012年に運航を休止した宇高国道フェリーの現在、扉が閉鎖されているのが見えます。

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番外編2 高松サンポートタワーとホール 高松駅とフェリー乗り場の間にあり海からもよく見えます。

※各写真は2019/12/6に撮影したものです。

また専門家ではないため、文章には厳密には正しくない記述があるかもしれません。ご容赦ください。

JR「吉備之国くまなくおでかけパス」にやられた

この切符のことをよく知っている人は1.2は読み飛ばしてください。

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1.切符の概要
一部マニアの間では有名な題記の切符。
有名な青春18きっぷのエリア限定版みたいな感じで
簡単に特長を書くと
・適用区間が「吉備」から想像される範囲よりかなり広く、岡山県全域とそれにつながる広島県西部(ごく一部鳥取県
区間内の全列車に1日乗り放題。特急やグリーン車特急券やグリーン兼を購入すれば乗れる。ここは18切符と大きく異なるところ
岡山県内の私鉄井原鉄道水島臨海鉄道岡山市路面電車も乗車可能。
・購入はなぜかJR西日本予約サイト(e5489)またはみどりの券売機のみでみどりの窓口では買えない(予約切符の受取のみ可能)
・乗車前日までに日を指定して購入(支払い)必要。切符の受取は当日でも可能。
・切符を買うと岡山市倉敷市の一部ショッピングモール等での割引サービスが受けられる。
・お値段はおとな¥1980、こども¥520とこどもは激安。

こんなところ
このきっぷ今回は4/1~9/30と期間が定められているが、数年前から微妙に内容が異なるが同様の切符が発売され続けていて以前は「岡山・尾道お出かけ切符」などという名称だった。

 エリア外に居住していてもエリア内の駅までの切符を用意すれば利用が可能なので例えば人気の尾道に関西方面から観光に行く時なども使える。

 

2.切符の購入について
 しかしである。一つ難点がある。この切符乗車前に切符本体を手に入れる必要がある。どういうことかというと確かに予約サイトで予約と支払いはできるのだが、切符本体はエリア内の駅のみどりの窓口、またはみどりの券売機でないと入手できない。したがって乗車前に一度エリア内の駅に行く必要があるという無理ゲーを要求される。
 もっとも前日までにサイトで予約購入さえしておけば、受取は当日でもできるようになったので(以前は予約サイトもなかったので本当に前日までに駅に行く必要があった)
エリア内の最初の駅でいったん改札を出てみどりの窓口なりで受け取れば手間と時間はかかるものの運賃的にはメリットを最大限に享受できるはずである。


3.今回の事件の顛末
 ここで落とし穴に落ちてしまった。
 筆者は岡山県内に住んでいるのではあるが、先日エリア外の広島市方面に用事があり、当日中に帰る可能性もあったので帰りの切符は手配しないでおいた。筆者の地域からだと通常の切符を買うより、たとえ片道になってもこの切符と区域外の切符を組み合わせた方がトータルで安くなる。
 案の定夜遅くなって宿泊することになったため、予約サイトでこの切符を予約購入しておいた。サイトは23時30分まで購入できるのでこういう時は便利である。
 切符をよく見てもらえばわかるが、広島市方面からくるとエリア内の最初の駅は糸崎という駅である。この駅は尾道駅の一つ広島市よりの駅である。

 筆者はこの糸崎で当日切符を受け取るつもりだった。もちろん無人駅やみどりの窓口のない駅では切符は受け取れないがそうでないことは知っていた。そこで糸崎までの切符を別途購入し洋々と糸崎駅の改札を出た。悲劇はそこに待っていた。
 な、なんと真昼間なのに、いやだからこそなのだが、窓口が閉まっていた。そこに書かれていたのは朝と夕方のみのOPENを告げる営業時間の表示だった。駅に営業時間があるのはまあ仕方のないことで早朝や深夜は閉まっているのはわかるが、これは想定外だった。では券売機はどうなのか。残念ながら普通の券売機で予約切符が受け取れるタイプのみどりの券売機ではなかった。茫然自失。夕方の営業時間までは数時間あり、まさか待ってはいられない。ではどこで受け取ればよいのか。最善は隣の尾道駅である。尾道駅は観光地だし最近駅舎も新しくしたばかりなのでまさか同様の事態はありえないと思ったが、尾道駅につながるというインターホンがあったので確認した。大いに文句を言いたい気分であったが、まあ責任者でもましてや仕組みを考えたわけでもない一駅員(たぶん)に言ってもしょうがないので尾道駅で確実に受け取れる確認だけにとどめておいた。

 さて、この先はややマニアックな話になる。JRの切符は一般に通しで買う方が安くなる。大都市などは私鉄との競合で特別の運賃になっている場合などがありこの原則に当てはまらない場合があるが、今回の場合は糸崎で切符を分けるより尾道まで通し切符を買った方が安かった。
 しかし今回糸崎で途中下車してしまったため尾道まで別の切符を購入せざるを得ず高くついてしまった。糸崎で切符の受取ができないと分かっていれば最初から尾道までの切符を買っただろうし、途中下車したことで一本電車も遅れたわけで時間も無駄になってしまった。しかも尾道で切符を受け取るためにまた途中下車する格好になり、2重に無駄時間となってしまった。
 糸崎で受取できないと分かった後で気づいたのだが、自動改札機が変だった。通常の自動改札機は切符を入れたりICカードをタッチしたりすることでゲートが開く仕組みなのにそのゲートがなかった。そもそも切符を投入するところがよく無人駅にある切符回収箱みたいな感じで切符の読み取りは全く行ってない感じだった。つまり、これは無人駅と同じで切符をそこに入れずに通過が可能だったのだ。であれば窓口で切符が受け取れないと気付いた時点で新たに切符を購入しなくても糸崎までの切符をもってそのまま次の電車に乗車し尾道駅で乗越精算をすれば通し切符と同じ料金で乗ることができたというわけである。窓口が閉まっているなどとは夢にも思わなかった私は、ちょっと変だなとは思いつつそこに切符を投入してしまっていたので後の祭りである。
 そういえば、駅の中に駅前のコンビニへの案内図が貼ってあるのをちょっと変だなと思って見ていたことを思い出した。糸崎という駅は電車の線区の乗換駅になっていて、電車の乗り継ぎのためいったんホームに降りる必要があり、ダイヤによっては待ち時間もそれなりに発生するのでちょっと何か買って来ようと思う人はそれなりにいると思う。駅構内に売店がないのでそういう人のために親切に案内出しているのでしょう。しかし近距離の切符だと途中下車ができないのでコンビニに行くと切符が無効になってしまうし、無効にならない定期のお客ならそういうことは知っていそうなものだし。まあでも18切符とかで乗り継ぐ客もいるだろうからいちいち駅窓口でそういうことを聞かれたら面倒なのでかなと思っていたのですが。実際は昼間は出入り自由だったんですね。(厳密には無人駅でも改札を出ると切符は無効になり、買いなおすのが本当の気がするが営業規則はどうなっているのでしょう。でもそうだとすると暗に規則違反を勧めていることになるので、やっぱりこれは出入り自由の乗車券を持っている人向けの案内ですよね、JRさん)


4.まとめ
 というわけで、「吉備之国くまなくおでかけパス」を使おうと思っている人は、駅の営業時間に注意しましょうという話でした。安全なのはみどりの券売機がある駅、そうでない駅では無人駅でないか、みどりの窓口はあるか、その営業時間はいつかということに気を付けましょう。

 ちなみに目的地に到着してから「吉備之国くまなくおでかけパス」を購入して精算というのはできない決まりになっています。必ず乗車前に切符の入手が必要です。

 

新元号『令和』ゆかりの坂本八幡宮に行ってみた(その4) -太宰府天満宮-

太宰府天満宮

本八幡宮の訪問で、第一の目的は達成しました。しかしせっかくここまで来たのでまだ行ったことのない有名な太宰府天満宮に行ってみることにします。普通であれば電車の駅に戻って電車で行くのでしょうが、もらったパンフレットを見ると歩いていけない距離でもないことがわかります。駅に戻るにしても15分くらいかかるし周辺には遺跡や神社仏閣など見るものもあるようです。そこでそれらを見ながら歩いていくことを選択します。

(中略)

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太宰府天満宮参道

いよいよ太宰府天満宮です。先ほどの政庁跡や坂本八幡宮と違い、駐車場に何台もの大型バスが出入りしており平日だというのに参道は観光客であふれています。聞こえてくる言葉に中国語・韓国語が多いのは最近の国内有名観光地と同様ですね。

名物の梅ヶ枝餅をいただいて境内へと足を進めます。

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太宰府天満宮楼門


京都や奈良とは違う寺社の姿がそこにありました。鮮やかに彩色された門や建物。

 

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太宰府天満宮

菅原道真をまつった学問の神様というくらいの知識しかありませんが、建物はきっと当時の中国の影響を濃く受けているのでしょう。ずっと昔、長崎を訪れた時の印象と似たものを感じます。
しかし学問の神様の同じ境内と言ってもいいすぐそばに遊園地があるのはびっくりしました。だざいふ遊園地。

 

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だざいふ遊園地入り口

九州国立博物館

一通り散策し、ここでもう一つ見逃してはならないものがありました。
九州国立博物館です。国立です。事前の知識全くなく訪れました。先ほどの遊園地入り口のすぐ横に建物がいきなりあるなと思って入ってみると違いました。それは博物館ではなく博物館に通じる通路となっている巨大なエスカレーターを収めた建物でした。博物館は丘の上にあるらしくエスカレータ2機を乗り継ぎさらに空港などでよくある歩道状に平面を移動するエスカレータ?で長い距離を移動します。この仕掛けがすごかった。

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九州国立博物館に通じるエスカレータ入り口

トンネルのような形状になっていて、その壁に光が映し出され順に色が変わっていく。博物館という古いものが展示されているであろう場所に行くのに、まるで宇宙船にでも乗り込むような光の演出です。いったいどれだけお金をかけているんだろうと思いました。

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エスカレータ館内光の演出

しかし驚くのはまだ早かった。そのエスカレータの館?を抜けて目の前に現れたのは、今度こそ間違いなく博物館本体の建物です。その圧倒的スケール。おそらく元の地形を利用して山の斜面に覆いかぶさるように建てられた巨大な建物です。外観は博物館というイメージからは遠い近代的な感じです。

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九州国立博物館外観

中に入ると広いエントランスホールになっています。天井が非常に高く、どうやら通常の展示室は4階にあるようです。おそらく、山の斜面に建てられた建物のため、上に登るエスカレータの部分から屋根を最上階の天井に近い高さまで立ち上げているため下から見ると非常に高い天井となっていると思われます。

 

いわゆる常設展のテーマは文化交流展示室となっており、一般的な土器や石器の時代から順次外国とのかかわりなどを示す資料などが時代を追って展示されていました。
時期時期にテーマを設けた特別展が開かれているようですが、この日は準備中で開催されていませんでした。
じっくり見ると何時間もかかりそうなので割とさらっと見学したこともあり、展示物の文化的芸術的価値はよくわかりません。トピックとしては「令和」の引用元の万葉集の例の部分の展示もありました。

それにしても建物の圧倒的スケール、また人員の配置に「国立」を感じました。貴重な資料を守る意味で監視員や学芸員の相応の配置は必要なのでしょうが民間でこの入場料では到底無理だなと感じました。

天井をよく見ると、構造を支える鉄骨のほかにそれに沿うように木材らしきものが見えます。おそらく本当に木材で構造を支えるのは強度的に無理があるため、イメージを近づけるための意味合いだと思うのですが、本当の木材なのか近くの係員に聞いてみました。そうすると間伐材を使用しており全部で4000本ほどと答えてくれました。

これを無駄遣いと考える人もいるでしょう。私的には既に建物のスケールに圧倒されているので、そこだけ取り上げてもという感じでした。たくさんの寄付もされていることですし、設立の経緯など知らないで安易に「無駄使い」と決めつけるようなことはしないでおきましょう。


とにもかくにもこれで坂本八幡宮と太宰府天満宮を巡る旅は終わりとなりました。

 

お付き合いいただいた方、ありがとうございました。